公演情報
流山児★事務所創立30周年記念公演 第2弾
『チャンバラ』〜楽劇天保水滸伝〜


2010年に逝去した劇作家:山元清多(やまもときよかず)の初期代表作を流山児★事務所創立30周年記念公演として上演します!

【作】山元清多
【演出】鄭義信
【プロデュ―ス】流山児祥

【出演】
結城孫三郎(結城座) 服部吉次(黒テント) 井村タカオ(オペラシアターこんにゃく座) 塩野谷正幸(流山児★事務所)

木野本啓、宮崎恵冶、滝本直子(以上、黒テント) 上田和弘、イワヲ、里美和彦、木暮拓矢、坂井香奈美、阿萬由美、荒木理恵、五島三四郎、森諒介、廣田裕美、星美咲(以上、流山児★事務所)、阪本篤(温泉ドラゴン)

【日程】
2015/1/17(土)〜1/25(日)

【会場】ザ・スズナリ(東京都)

【チケット】
●プレオーダー受付
2014/11/16(日)12:00〜11/20(木)18:00
●一般発売
2014/12/6(土)10:00〜

≫チケット申込みはこちら

【予約・お問合せ】
流山児★事務所 TEL03-5272-1785

流山児★事務所
2015年度新人募集
【応募資格】
18歳以上35歳以下 国籍・経験・学歴不問。心身ともに健康な男女。

【応募方法】
以下をお送りいただき、書類審査後に面接、実技審査となります。
(1) 履歴書(連絡のつく電話番号とメールアドレスを記載のこと)
(2)写真(バストアップ)1点
(3)作文「自分自身の広告」(800字以上)
(4)作文「流山児★事務所に入団してやりたいこと」(800字以上)

【応募〆切と郵送先】
2015年3月12日(木)必着
〒162-0045
東京都新宿区馬場下町60-307
流山児★事務所 新人募集係

【面接と実技審査】
2015年3月15日(日) 午前中に面接と実技審査を行います。
審査料3,000円をお支払い頂きます。
スタッフ志望者は面接のみとなります。(審査料はいりません)
*二次募集の予定あり
応募〆切:4月2日(木)必着
審査:4月5日(日)午前中

【入団後の費用】
(1)入団金50,000円
(2)月謝+稽古場維持費 月額10,000円
※入団1年後には稽古場維持費:月額5,000円のみとなります。
入団後の稽古開始時期は、応相談。

【入団後のスケジュール】
5月7日(木)〜10日(日) 13:00〜18:00 稽古(身体を中心に)
5月12日(火)〜30日(土) 週3日で稽古 時間帯は12:00〜16:00
5月31日(日) 発表会
CD/DVDを買う
続オールド・バンチ〜復讐のヒットパレード!〜 DVD

続々オールド・バンチ〜カルメン戦場に帰る〜 DVD
「続オールド・バンチ〜復讐のヒットパレード!〜」「続々オールド・バンチ〜カルメン戦場に帰る〜」DVD発売中!
その他公演パンフレットなど
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絶賛好評、連日満員御礼の「チャンバラ」終えて3日が経った。

公演中に風邪が蔓延して、みなさん、未だ、本調子のようでないよう。
とにかく、風邪、治してください!と、祈るのみ。
私は、不義理していた、この2ヶ月ということで、観劇の日々が続いている。

公演中に行ったニクスの「新宿千一夜物語」@芸術劇場ウエストにつづいて、モダンスイマーズ:蓬莱竜太くんの新作「悲しみよ、消えないで」@芸術劇場イーストに。
で、サスペンデッツ:早船くんの再演「夜と森のミュンヒハウゼン」@吉祥寺シアター。
で、万有引力、J・A・シーザーの「身毒丸」@パブリックシアター。いやはや、「劇場の演劇」である。

それでも、皆さん、メチャクチャ、頑張ってる。いいことである。
ま、わたしは「役者」を、観に行くばかり・・・・だが。

で、次回公演『義賊☆鼠小僧次郎吉』と楽塾『くるみ割り人形』の同時稽古が始まる。
とんでもない「作品」を創ろうと妄想する日々。世界がとんでもないことになっている≪現在≫だからこそ、≪現在≫を生々しく「表現」すること。芝居に出来ることはコレだけである。

とにかく、まずは、韓国歌謡の名曲「鯨とり:コレサニャン」を覚えることにした。
でもって、次なる台湾歌謡はいまのところ、テレサテンの歌にしようと思っているのだが・・・、
これが、大変!!
2015-01-28 22:10 この記事だけ表示
BY高取英(月蝕歌劇団主宰・劇作演出家)

流山児事務所の「チャンバラ」を見た。楽劇 天保水滸伝 とサブタイトルにある。歌、踊り、ギャグありで楽しかった。

小野越郎の津軽三味線がよかった。飯岡助五郎と笹川繁蔵一家の出入りの後の話。塩野谷正幸のお時と富五郎の二役の慌てぶりが笑わせる。エノケンの芝居でもあった例の慌てぶり。

富五郎は、後半、連合赤軍みたいに暴れる。お時は、平手造酒の恋人で、その死体を背負って平手がラスト、悪い成田甚三(服部吉次が演じた)ら、をやっつけるのも笑わせる。

天保水滸伝で有名な二つのヤクザの話を展開したのだ。このヤクザの対決は、「座頭市物語」でも有名。だからか、座頭市風の三人の座頭が現れ、これも笑わせる。

坂井香奈美が、繁蔵の女房を熱演。
結城座の人形芝居もはさまれる。
作、山元清多、演出、鄭義信。
2015-01-28 20:20 この記事だけ表示
                      
       BY大衆文化評論家:指田文夫の「さすらい日乗」

流山児祥事務所30周年記念の公演で、黒テントの作家で2010年に亡くなった山元清多と、昨年亡くなった斎藤晴彦の追悼公演で山元作の『チャンバラ』が行われた。

演出は、黒テントにいたこともある鄭義信で、テントからは服部吉次、木野本啓、結城座から結城孫三郎、コンにゃく座から井村タカオ、そして流山児祥事務所からは塩野谷正幸など。

話は、天保水滸伝の笹川繁蔵と飯岡助五郎との利根川河原での出入の後日談である。
元は1971年の公演で、私は見ていないが、当時黒テントは、多くの役者、スタッフがいて最盛期の1974年の『阿部定の犬』を作る前夜の作品であり、齋藤をはじめ多彩な役者が出たと思う。

今回の再演で窺えるのは、時代劇のチャンバラ、通俗劇的構造、ダンス、楽器演奏など、その後の黒テント、さらに斎藤憐の『上海バンスキング』につながる一種の「ごった煮路線」が、この辺ですでに確立していたらしいと言うことだ。

今回の公演がどこまで山元の原作に忠実なのかはよくわからないが、かなり変えていると思われる。
現在流行の「静かな演劇」がいかにつまらないものであるかを見せてくれただけでも、この公演の意義は大きいと思われた。@下北沢スズナリ
2015-01-28 20:06 この記事だけ表示
これは俳優の渡辺修さんのfacebook評  面白いです。

流山児事務所の「チャンバラ」。
前回の「阿部定の犬」といい70年代の黒テントの芝居の読み替え公演は、黒テントのメンバーの参加も含めて両集団の幸福な出会いになったと思う。流山児事務所らしい疾風怒濤のどんちゃん騒ぎとでもいおうか、「アングラ」的な祝祭空間の空気にすんなりと溶け込んで活き活きと跳梁跋扈していた。

まして、姿を見せない「飯岡助五郎」の代貸として演じる黒テントの服部さんの「成田の甚三」が、素晴らしかった。自らが仕掛けた「偽・笹川の繁蔵」を登場させての「物語」の造り変えや「花会」をめぐる情報戦を仕掛けるフィクサーとして、ぐるぐる回る重層的な構造の中で芝居の重心としての存在感が圧倒的、でしかも軽妙。ああ、鈍重な僕など垂涎の思い。

しかし受けて立つ流山児事務所の皆の役者体も勿論負けてない。年中無休で演じ続ける彼らの底力がいかんなく発揮されて、流山児印の芝居をキッチリ作り上げている。

昨今のウェルメイドでスマート(お利口)な演劇に隔靴掻痒の思いを禁じ得なかった還暦過ぎの自分には久々の満腹感。
2015-01-22 01:17 この記事だけ表示
これも本格的「劇評」です。BY 小澤俊夫(演出家・プロデューサー)

 下北沢のザ・スズナリで流山児★事務所創立30周年記念公演第2弾 「楽劇天保水滸伝・チャンバラ」(作:山元清多、演出:鄭義信、企画:流山児祥)を観た。〜山元清多・斉藤晴彦メモリアル〜と銘打って、数年前に亡くなった山元清多、昨年亡くなった斉藤晴彦の追悼公演を兼ねている。演出の鄭は、黒テント時代に山元から指導を受けた間柄。出演者も黒テント・流山児★事務所・結城座等、二人に縁のある劇団から参加している。

舞台は下総国に流れる笹川の河原。津軽三味線(小野越郎)とスペインの縦笛・ドルサイナ(諏訪創)の演奏をバックに、息もつかせぬチャンバラが始まる。世に言う笹川繁蔵一家と飯岡助五郎一家の「大利根河原の決闘」。

 闘が終結すると商人宿で働く女郎たち(滝本直子・阿萬由美・荒木理恵・廣田裕美・星美咲)と、女将のお由(坂井香奈美)がやって来る。そこに女装した繁蔵の子分・勢力の富五郎(塩野谷正幸)が現れ、女郎の一人と何故かプロレス合戦。その富五郎は今度は白子の平手造酒(井村タカオ)の愛人・お時となって登場。後半、歌舞伎を意識した富五郎とお時の早変わりも笑わせる。決闘には勝利した繁蔵(阪本篤)だが、敗走した助五郎は御上から十手を預かる身分。助五郎の策略で、笹川一家は散り散りとなり、繁蔵もまた故郷を去って流浪の身に。助五郎が商人宿で近隣の親分衆を集めた花会(賭博)を開こうとしていた頃、繁蔵は故郷の笹川に舞い戻り、商人宿の暖簾をくぐる。商人宿の女将・お由は繁蔵の恋女房。繁蔵が戻って来たことを聞きつけた助五郎の子分・成田の甚三(服部吉次)は、「大利根河原の決闘」の恨みを晴らすため、繁蔵一家根絶の策を練る。狂言回しの三人の坊主、花笠の六蔵(美里和彦)・般若の六蔵(イワヲ)・水玉の六蔵(宮崎恵治)が登場して歌い踊り、客に念仏を唱えて賽銭を要求する客いびりが始まる。まるでブリューゲルの絵画に出てくるメクラの乞食たちのようだ。甚三に呼び出された繁蔵は、洲の崎の政吉(五島三四郎)らの闇討ちにあって息絶える。現場に居合わせたお由は見なかった事にするとして命を請うが切り殺され、繁蔵の首は切り落とされる。前後して現代の家庭内暴力の話が、母・オトキ(結城孫三郎)と息子・ミキオ(岡泉名)の人形によって演ぜられる。繁蔵を殺された富五郎は復讐を誓い、櫓に潜む助五郎に向かって、下緒の利七(上田和弘)と共に攻撃の火の手を上げる。その姿は成田闘争に向かう学生たちの姿でもあり、猟銃を乱射する姿は浅間山荘に立て籠った連合赤軍の兵士たちにも見える。万策尽きた富五郎は傷ついた利七の願いで利七を撃ち殺し、猟銃の先を自らの口に当てて引き金を引く。と、どこからともなく御用召捕り(官軍か?)の足音が近づいてきた。

最後まで姿を現わさない助五郎は、ゴドーのごとく神なのか、それとも現人神を意味しているのか?

 時は現代となり、女たちがシーツを干している。息子を殺害した罪で捕えられていたオトキは情状酌量で無罪放免となり家に戻ってくるが、近所の母親たちの無関心さと罪の重さに耐えかね、首をくくる。そんな事もつゆ知らず、妊娠している近所の女たちは出産日を話し合っている。そんな平和な一角に福島の事故以来見慣れた白い防護服の様な全身白ずくめの男たちが登場し、彼らに向かって銃撃音と爆発音が響き渡り、一同崩れ去る・・・。

 1972年に初演された作品(演出:佐藤信)を観ておらず、脚本を読んでもいないので断言することは出来ないが、成田闘争や連合赤軍事件を背景に脚本化しているのは事実だろう。しかし繁蔵殺しの場面を劇中劇風にしたり、阪本篤演ずる繁蔵が矢切の庄太だったり、人形を使って現代の親子の愛憎劇を描いたり、これらは元の脚本に有ったのだろうか?塩野谷正幸演ずる「お時」と結城孫三郎が操る人形の母「オトキ」が同名なのは、何を言わんとしているのか?無理にこじつけようとすればこじつけられない事もないのだが、どうしてもこの部分は蛇足にしか思えない。その部分を除いたら、パワフルな展開と熱を帯びた役者陣の演技に堪能。劇中、服部吉次演ずる甚三が、「これはアングラではなく、運動の演劇だ」と言ったような気がしたが、「運動の演劇」を提唱したのは劇作家の菅孝行のグループだったと記憶する。山元もそのグループの一員だったら、大いに頷ける台詞だ。調べてみると菅孝行にも「にっぽん水滸伝」なる作品(1970)があるが、この山元の作品とどこが違うか大いに気になった。菅は書いている『水滸伝の「水滸」は、何よりもまず、在野のあるいは脱官僚機構の英雄豪傑の反乱根拠地であった。それはしかし、決してこの荒々しい男たちの、ハッピーな安らぎの場所ではなかった。この反乱する賊軍の義盟は、社会的な抑圧の所在、抑圧の理由をさし示しているし、義盟の根拠地は、解放区であるのと全く同じ理由によって、同時に抑圧そのものをも担い切るという矛盾的存在となっている。彼らの戦闘は、決して一瞬たりとも代理告発ではなく、常に「自前の闘争」の緊張を有している。(中略)私は決して、このような水滸派の陣形を追認するような「舞台」を創ることや、水滸派の陣形をなぞった集団を組織することを提案している訳ではない。必要なのは水滸の陣形に「学ぶ」ことであり、水滸に内在する構造の緊張を劇場に喚起することである。即ち、水滸の劇場とは、今日的「水滸」を喚起する劇場の事であり、水滸派とは、今日的「水滸」を喚起する結社・徒党のことでなくてはならない。足立正生の筆法をかりれば、「日本革命のためになら殺せ!と涙声で叫んで榛名山麓に斃れた統一赤軍兵士に学んだことを芸術すること」でそれはあるかも知れない。また足立が「無残を、体制権力との過酷な対峙構造の劇性をなぞるのではなく、学ぶ必要がある」と書いているのも、殆んど同じことを意味しているのではないかと思う』
(菅孝行・著「解体する演劇」より)

「後略」
2015-01-21 10:25 この記事だけ表示