流山児祥オフィシャルブログ『祥 MUST GO ON!』

公演情報
楽塾創立20周年記念公演
『すももももももモモのうち』


【作】佃典彦
【演出】流山児祥
【出演】
〈楽塾〉
いそちゆき 河内千春 川本かず子 桐原三枝 阪口美由紀 佐野眞一 関口有子 高野あっこ 辻洋子 内藤美津枝 二階堂まり 西川みち子 平山郁子 みかわななえ 村田泉 めぐろあや
〈流山児★事務所〉
流山児祥 柏倉太郎 山下直哉 森諒介 星美咲 橋口佳奈 竹本優希

【日程】
2017年5月3日(水・祝)〜6日(土)

【会場】座・高円寺2(東京都)

【チケット】
指定席(一般) 3,500円ほか
3月3日(金)より発売

【お問合わせ】
流山児★事務所
TEL:03-5272-1785(平日13時〜17時)
E-MAIL:mail@ryuzanji.com


だいこん・珍奇なゴドー
だいこん・珍奇なゴドー



【作】戌井昭人
【演出】流山児祥
【音楽】栗木健
【振付】北村真実
【出演】
塩野谷正幸、佃典彦、伊藤弘子、月船さらら、山崎薫、栗原茂、谷宗和、大久保鷹、土井通肇
佐藤華子、里美和彦、冨澤力、柏倉太郎、平野直美、星美咲、橋口佳奈
演奏/栗木健、諏訪創

【日程】
2017年3月15日(水)〜22日(水)

【会場】ザ・スズナリ(東京都)

【チケット】
指定席(一般) 4,000円

公演詳細はこちら
流山児★事務所
2017年度新人募集
《二次募集》
劇団で活動することに興味がある人を募集します。

【募集人員】
6名 (俳優・スタッフ・制作)
18歳以上35歳未満。
国籍不問。心身ともに健康な男女

【第一次審査:書類選考】
以下を流山児★事務所まで郵送してください。
(1)履歴書(連絡のつく電話番号とメールアドレスを記載のこと)
(2)写真1点(バストアップ)
(3)作文「流山児★事務所に入団してやりたいこと」(400字程度)
応募〆切:2017年4月5日(水)必着

【第二次審査:実技・面接】
書類選考通過者のみ、連絡いたします。
審査日:2017年4月8日(土)午前
※実技審査料3,000円は当日持参のこと。
※スタッフ・制作は面接のみ(無料)です。

【入団後の活動】
流山児★事務所の活動に準じていただきます。
優秀な新人は劇団公演、海外公演などに参加できます。

【入団後の費用】
(1)入団金:50,000円
(2)研修費+稽古場維持費:月額10,000円(月納)
※入団1年後には稽古場維持費:月額5,000円のみとなります。

【お問合せ・応募先】
流山児★事務所 新人募集係
〒162-0045 東京都新宿区馬場下町60番地 まんしょん早稲田307
TEL:03-5272-1785(平日13時〜17時)
E-MAIL:mail@ryuzanji.com
CD/DVDを買う
続オールド・バンチ〜復讐のヒットパレード!〜 DVD

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一夜限りの『花札伝綺』プレビュー公演の評判がすこぶるいい。
あ、そういえば、超満員札止めで70人以上を詰め込んだプレビュー。入場料・カンパ金合わせて30万円!近く集まりました。ホントーにありがとうございました。これで、移動のバスやらトラックやらを借りられます。全国のコアなファンの皆さんのご厚情にあつく感謝します。

今日、夕方は荷物の積み込みです。
私はまだ、荷物の整理も出来ず、原稿2本・・・果たして間に合うかのバタバタです。
でもって、18時からは「宇宙兄弟」の特別収録。
その前に演出者協会にも顔を出さねば、雑用多々。今年の演出者協会「総会」は出席できません。小林七緒は今日まで北海道でworkshop中。今夜東京に帰ってくる。総会に事業部長・副理事長共にいません!の1か月であります。皆さん、よろしくお願いします。
・・・・・・・・・・
ノートパソコンの中古を新宿で昨日、ついに購入した。これで、海外でも原稿が書ける。
台本も3つ!メールもたぶん大丈夫?
ま、わたしはまだケータイは持ってないので・・・・・・追われる心配はない。
海外でゆっくり「青空文庫」の三好十郎全作品を読む予定なのだが・・・・どーやったらよめるのかな?
・・・・・・・・・
フード付きのレインコート、ジャンパー、チノパンをエジンバラ、ビクトリア用に買わなきゃいけないのだが。そんな、こんなの渡航前日。溜まっていた「劇評」一気にアップしたので読んでください。
『さらば、豚』の好意的な「劇評」が多く出ている。うれしい限りである。いつか九州で公演出来たらと本気で思っている。『イロシマ』と『花札伝綺』をやってくれといううれしいオファーも。『イロシマ』津・名古屋・大阪公演は近いうちに実現しそうである。
その前に「初」のエジンバラ・ニューヨーク公演!行ったら即宣伝開始!とにかく、楽しく!元気に!である。でもって、明日は早朝5時起き、8時前に成田集合、一路EDINBURGHにむかって劇団員・スタッフ総勢20人!GOでやんす。「トランクひとうあれば世界中どこでも芝居はやれる」1991年『流山児マクベス』以来、21年目の海外ツアーです。

以下の如く「田園に死す」の劇評も掲載されていました。


雑誌「街から」2012年no.117号 「歴史の呪縛から解放される小劇場の自由と悦楽」
平早勉(写真家・ジャーナリスト)
 
 寺山修司原作の名作『田園に死す』は映画化された折り、巷でかなりの評判を呼んだものだ。この作品を小劇場の舞台に乗せたのは流山児★事務所。『田園に死す』(主催、流山児★事務所、脚色・構成・演出は天野天街、音楽:J・A・シーザー。2012年2月、下北沢ザ・スズナリ) 
〜われわれは歴史の呪縛から解放されるためには、なによりも先ず、個の記憶から自由にならなければならない〜寺山修司「田園に死す」演出ノートより。
 寺山自身の自伝的ともされるこの作品を、恐山のイタコと幾人もの寺山を登場させ、ファンタジーな舞台に仕上げた。情感そして躍動感がたっぷり。総勢37名の魅力ある役者が舞台狭しと動き廻る。観る側も目が廻る。あっという問の2時間。
 エンディングに、ザ。スズナリの劇場人口が現れる。『田園に死す』の上演ポスターを見た寺山修司は、その舞台を観るために劇場入口の階段を上ってゆく……。とても憎い演出。寺山修司本人もこの舞台に「自分探し」をしているとの隠喩なのだろうか。
 自身も一曲歌ったり、ボクシングスタイルの寺山役で大暴れしたりと、仕掛け人の流山児祥もしてやったりの舞台になったに相違ない。それにしても、少年王者館の天野と万有引力のシーザーとタッグを組むなんて凄い賛沢なつくり。
寺山作品をたびたび上演することで話題の月蝕歌劇団とともに、寺山ワールドを観させて貰える自分は幸せ者である。他にも僕が気に入った舞台を紹介する。是非とも一皮、小劇場に足を運んでもらえたら幸甚だ。人は真に、役者であれどんな仕事に就いていようと誰でも旅人である。いつもいつも己はどこに行こうか、なにを捜しているのか、何かをもとめて思索の族を続けているからである。演劇にはそんな想いがそこかしこに詰まっている、と僕はいつも思う。
WorldTourに向けて『花札伝綺』約10か月ぶりの再始動!である。去年の今頃がインドネシアツアー、でもって夏と秋が善光寺、円融寺のツアーだったので本当に久しぶりに『花札伝綺』の歌稽古。
『花札伝綺』は想い返せば、約15年前に「初演」されている。
当時、流山児組と呼ばれていた流山児★事務所の俳優養成所の公演であった。『花札伝綺』の前に『狂人教育』を男性バージョンと女性バージョンで上演、女性バージョンが好評で韓国の国際演劇祭に招待されその後の『狂人教育』の原型となった。『花札伝綺』も棺桶一つのセットで「三文オペラ風」に何回か創り上げた。本田実の曲とクルトワイルの曲をアレンジして作ったversionもある。とにかく「棺桶」が様々な形で使われた。舞台は葬儀屋とその地下。
2000年花園神社、2003年本多劇場公演の時は『書を捨てよ、町に出よう〜花札伝綺〜』というタイトルの「半市街劇」となった。新宿、下北沢の街の至る所で「芝居」は繰り広げられた。
その度に「改訂」されたが、曲によっては15年間歌い続けているモノもある。が、去年の青木砂織:演出でよりシャープに繊細に『花札伝綺』2011・12版が創り上げられた。より、見世物オペラ化し、台詞の多くが「歌」に変わった。ほぼ、ミュージカルといってもいいほどに『花札伝綺』は進化したのである。
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今度ツアーに行くことで急遽、CD作りのためにSpace早稲田で録音。
松本さんと青陰さんの協力でお昼すぎから、これが結構大変。結局はあと1日かかることに。
・・・・・・・・・
同時進行で9月リーディング「チャンバラ」の本読みも。
今日は何とかキャスティングまで行きたいが?
真夏の早稲田は盛りだくさん!
で、夜は昨日に続いて男子サッカー初戦。
凄い!スぺインに1−0で勝っちゃったよ!
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朝10時からお昼過ぎまで『チャンバラ』本読み。
男12人、女4人。総勢16人。仮のキャスティング決定!音楽の諏訪創に海外出発までになんとか主題曲2曲を!とオファー。8月6(月)の『花札伝綺』壮行公演の翌日。最終「本読み」決定!!
流山児★事務所2012WORLDツアー:プレビュー&壮行公演@Space早稲田決定!!
『花札伝綺〜インターナショナル・バージョン〜』
◆作:寺山修司 演出・美術・衣裳:青木砂織  音楽:本田実  振付:石丸だいこ  照明:ROMI
◆出演:伊藤弘子・上田和弘・イワヲ・谷宗和・里美和彦・冨澤力・平野直美・木暮拓矢・坂井香奈美・山丸莉菜/本田実/流山児祥(特別出演)
2012年8月6日(月)19時開演(1ステージのみ)
@Space早稲田電話1(プッシュホン)03−3208−3920

※開場は20分前※仕込み風景(15分)がご覧になれます。上演時間75分。※バラシ風景(15分)もご覧になれます。
◆作品紹介
2011年インドネシア@バンドゥン@ジョグジャカルタ、目黒@円融寺、甲府@善光寺公演で「絶賛の評価」を浴びた流山児★事務所テラヤマ・オペラ『花札伝綺』が2012年《世界》へと飛翔する。@エジンバラ@ニューヨーク@ビクトリア@バンクーバー国際fringe演劇祭ツアーを行う『花札伝綺〜International version〜』の「たった1ステージ」のみのプレビュー=壮行公演。海外の国際演劇祭=RRINGE STYLE(=仕込み15分、上演時間75分、バラシ15分、英語字幕付き)の魅力を是非、その目・カラダで「体験・目撃」して下さい。
◆チケット料金
前売り・当日:2000円+壮行カンパ金(無制限)!※先着60名様限定公演です!!
◆チケット取扱先:流山児★事務所
◆前売り開始 2012年7月1日(日)!絶賛前売り受付中!
◆予約・問い合わせ先 メール mail@ryuzanji.com TEL03-5272-1785
FAX 03-3205-9170
◆劇団WEB http://www.ryuzanji.com
流山児★事務所+豊島区「区制施行」80周年記念事業/平成24年度芸術祭参加作品/フェスティバル・トキョー2012参加作品
☆テラヤマ見世物ミュージカル☆
『地球☆空洞説〜ちきゅう☆くうどうせつ〜』The hollow Earth theory(世界初演!)

〜一人の人間が「勃発」する!〜
見世物小屋が建っている夕陽の公園からこの奇妙なミュージカルは始まる。街を巻き込む偶発的演劇?街から「一人の所在不明男が勃発する」ストーリーを軸に空気女と腹話術師、「他人」を演じる歌右衛門、不思議の国のアリス友の会の女子高生達が池袋の街を疾走する!

1973年市街劇として杉並区高円寺の小公園で上演された作品を2012年豊島区東池袋の小公園と公会堂で上演するJ・Aシーザー:音楽、坂本弘道:音楽監督、天野天街・村井雄・流山児祥:構成・演出、流山児★事務所劇団員総出演+実力派役者陣+オーディションメンバー!総勢50余人の「まったく新しい」半市街劇的ミュージカル・スペクタクル。これは「世界の何処にもない」TERAYAMA Musicalだ!『田園に死す』を超えるニンゲンの凄み・ニンゲンの熱情が爆発する「演劇」を超えた8日間の祝祭!を見逃すな。

【公演日程】2012年11月22日(木)〜29日(木)8日間8ステージのみ!!
【会場】豊島公会堂(みらい座いけぶくろ)池袋駅東口から5分。
原作:寺山修司
作曲・音楽:J・A・シーザー+坂本弘道
音楽監督:坂本弘道
構成・上演台本:流山児祥
構成・脚色・演出:天野天街(少年王者舘)
共同演出:村井雄(開幕ペナントレース)・流山児祥(流山児★事務所)
振付:前田清実

【出演】塩野谷正幸・伊藤弘子・青木砂織・栗原茂/上田和弘・谷宗和・イワヲ・小林七緒・畝部七歩・甲津拓平・里美和彦・冨澤力・平野直美・柏倉太郎・木暮拓矢・坂井香奈美・阿萬由美・山下直哉・荒木理恵・山丸莉菜・鈴木麻名実・五島三四郎/さとうこうじ・夕沈(少年王者舘)・蒲公仁・真藤ヒロシ/龍昇・流山児祥・大久保鷹 ほかオーディションメンバー。

前売予約開始は2012年9月を予定しています。
問合せ:流山児★事務所(りゅうざんじ じむしょ)
03-5272-1785
http://www.ryuzanji.com

『田園に死す2012版』の劇評がまだ、「続々」と出ている。皆さん、実に良く観ている。所謂、演劇評論家のみなさんにも「読んでほしい」レビュー?である。

・・・・・・・・・・@「芝居漬け」
 09年スマッシュヒット舞台。寺山修司の代表作映画「田園に死す」を天野天街脚色・演出した寺山の自伝的舞台の再演をスズナリで観る。
 今回の上演でも巷での好評を得て、おそらく2年前に見逃したという寺山・演劇ファンたちもつめかけ、最終日の日曜マチネは開場前から多くの人が劇場を取り囲む、大盛況での千秋楽となった。

・・・・・・・・・・@「my voice、your songS/」
 安っぽい批評家めいたことは、言いたくないが、これは事件、あるいは、今年、一番の芝居。
もともと寺山も、天街も好きだったが、ここまで世界がつながるとは。寺山地獄と無限地獄と。そして、家出はできたのか?家を出てまた家。現実を出てまた現実。逃れられない日常を超えるには。
 「どんな鳥も、想像力より、高くは飛べないだろう。」寺山の言葉がよみがえる。

天街の5次元演出で。立体的空間と、過去も未来もつながった時間、そして二重写しになる映像。

 この芝居に関するツイートは、一様に、その衝撃を語っていた。興味深かったのは、その主語。
「寺山」「流山児」「シーザー」「天街」思い思いの視点から、それでも同じ思いを、共有しているように感じられた。

・・・・・・・・・・@「きんちゃんの観劇記」

 初スズナリ!
寺山修司の「田園に死す」を大胆に脚色、らしいけど、あらすじ程度しか知らない私は元の映画等とどう違っているかはわかりません。

 でも、すごく面白かった!思っていた以上に話は良くわかった。幾重にも重ねられる言葉に誘われる不思議な世界。どこまでが過去どこまでが現在?どこまでが幻想でどこまでが現実?
自分の記憶であっても、それは一つではないし、正しいとも限らない。
だが時間は未来へ、死に向かって流れ続け止まることはない。

 すごく緻密に、理性的に組み立てられている話だからこそ感性だけで楽しむことができる。
小さいハコだからこそ濃密な空間になる。
一見ハチャメチャでまとまりがないようだけど終盤に向けて綺麗に収束する。

 (タカラ)ヅカ以外の芝居では下ネタが多用されることがある。それは、基本的にみんなファンというヅカと違い、最初は常温程度の客席を暖めるにはそれが手っ取り早いからだ。でも、こちらは違う。あれだけ下系や笑いを入れるのは言葉だけだと鋭すぎちゃうんだな。

 ご招待の舞台に行くと、この場面のこういう風景だけ描きたい、ってだけの芝居もあるし、笑いの部分は多くてその場は楽しめるけどオチが取ってつけただけの芝居もある。でも、今回はまるで違った。すべてが必要で、すべてが収束に向けて動いている。芝居ってのは、こういうものを言うんだ!とても堪能しました。」

・・・・・・・・・・・・@「CORICH」tamagawa uc

「故郷を離れた者の、置いてきたのに捨てきれない過去が錯綜、反復。再構成するうちに虚構をはらみ、当人の無意識を反映したカオスを展開。

 多数の文脈を持った、異なる個性の際立ったキャストが、寺山+天野ワールドで渾然一体となり、みな欠かせないピースに。合唱だけで泣けてくる。

 ラスト、確固たる存在にみえた主人公が、ある場所に佇む後ろ姿の虚ろさ、寂しさは、演劇に関われば誰でも体験するものかも。 寺山修司だけでも天野天街だけでもない、不思議な世界。」

・・・・・・・・・・@「CORICH」眼鏡侍

「千秋楽ということもあり、座席は満員。開場ギリギリに着いたのに人だかりが…。大入り状況で、観客の熱気としては良い感じでした。最初の言葉の洪水にのまれる感じ、一気に舞台へ引き込まれていきました。言葉遊びの応酬が物語を構成し、最初の何気ない言葉の遊びが後半にどんどん核心へつながっていく面白さ。野田秀樹の脚本もそうですが、この興奮は最近の作品を見ていてもあまり得られないものだと思います。

 ラストへの畳み掛けはさすがでした。寺山修司は公演が行われる限り生き続けているんだ、という寺山修司へのあふれるばかりの愛情が伝わってきました。」

・・・・・・・・@「噴き出るレビュー」

「10分未満で構成された各シーンを便宜上 A、B、C…と呼ぶとして、その A、B、C…にはおのおの A’、B’、C’…と類似形が用意されている。そしてそれら全てのシーンが、例えば A - B - A' - C - B' - C'…というように行きつ戻りつしながら、主宰・流山児の急くように、物語は先へ行く。

 物語にはサーカス一座が登場する。そこでの出し物は列挙したところで「ネタバレ」というほどのネタバレにはならないが、それでもやはりこれから観る人のために、挙げずにおこう。
印象だけ言うならば、シルク・ド・ソレイユのような超人芸を見せるサーカスではなく、寒村に住む人たちの気紛らわしにしかならないようなサーカスである。

 寺山はこのサーカス一座の寂しさを言いたかったんじゃないか、と僕には読めた。
下の毛が生え揃わない青年が、理由も曖昧に「東京へ行こう」と始めるこの芝居には、寺山の故郷と東京に対する想いが籠って観えた。

 結果、どのように寺山が故郷と向き合うか、またホンをどのように構成したか。それは芝居の先を観れば良いとして、冒頭、故郷を捨てる決意をした青年が迷い込んだサーカスは、彼が(また寺山と同時代を生きた若者が)辿り着いた末の、東京の化身ではなかった。

 僕がこの芝居の主戦場をサーカスと読んだためか、物語全編がサーカス仕立てに観える。
その構成がサーカス的であり、劇中訪れる群舞がサーカス的であり、観る者を不安と焦燥に駆る音楽がサーカス的であった。(役者陣の芝居はサーカス的であったか?全体に寓話的に処理されているようだが、僕にはよくわからない。僕自身が芝居の霧の中にいるのだから)
 
 群舞部分の振り付けと音楽、殊更振り付けの面白さは発見だった。音楽あればこそではあろうが、その不安と焦燥を一層濃く色づけ、ちょっと全体主義的な怖さも感じた。
単純に客を驚かす、怖がらせる、不意を衝く。そういったびっくり箱のような可愛げが、客にとって刺激になることを再発見した芝居だった。」
遂に明日19(日)は『田園に死す2012版』千穐楽!です。

本当に、初日から「連日超満員」札止めの前代未聞の大ヒット作が誕生しました。
スズナリが文字通りの鈴なりの観客で埋まった11日間14ステージでした。本当に多くの人々がこの衝撃作を育ててくれました。『田園に死す2012版』は日々、進化・深化しています。
毎日、ダメ出し、稽古、ダンス稽古、短歌と毎日続けている「日常」である。
・・・・・・
それにしても、今回ほど、現代演劇の最前線の演出家がスズナリに来ているのも珍しい。
昨日、今日と高取英、三浦大輔、松本修、鐘下辰男、中村哮夫、真柴あずき、越光照文、福原充則さんといった「新旧世代」の顔。演劇評論家もほぼ「新旧世代」入り混じって来ている、これまた、珍しい事である・・・これがいい。それにしても、演劇業界、ミュージシャン、ダンス業界とイロイロの劇場。高島政宏さんも久々に来てくれた。みなさん、ありがとうございました。

ま、こういったことも起こるのである。

血尿が出たので昨日病院へ行った。
疲れと睡眠不足。ま、来週、泌尿器科へ行くことになった。
血圧は96の156.
というわけで、2日間、禁酒。
尿も普通の状態になった。
ブログを見ていろんな人にご心配をおかけしました。大丈夫です。
わたくし、いたって、元気です。
ま、もう、一日禁酒して明日の打ち上げには「少し」呑もうと思っています。
・・・・・・
スズナリの劇場の裏手の喫煙所で見上げる空に綺麗な星が見えた。
『田園に死す』のラストシーンで大内のしゃべる台詞と相俟ってちょっと、しんみりした。

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快晴の日曜日。まさに観劇日和です。ほんと晴れ男の面目躍如の『田園に死す』スズナリ公演であった。遂に千穐楽!元気に爆発します。
ぜひ、ファイナルstage、スズナリまでおいでください。
当日券「充分」あります。開演の1時間前までにお出で下されば「必ず」入れます。
スズナリで待ってます。
千穐楽も「千客万来」!である。

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『田園に死す』(原作:寺山修司 脚本・構成・演出:天野天街(少年王者舘) 音楽:J・Aシーザー)
 @下北沢ザ・スズナリ 
19(日)14時開演・前売完売:当日券あります!

【チケット】☆日時指定自由席(整理番号つき)前売:4,200円 当日:4,500円 学生:3,500円(事務所、スズナリ取扱のみ)※上演時間:2時間5分。
※当日券の発売は開演の1時間前。開場は開演の15分前。
【場所】下北沢@ザ・スズナリ03−3469−0511 03−3467−7554(ロビー)
【予約・お問合せ】流山児★事務所 TEL03-5272-1785 http://www.ryuzanji.com

ついに「全ステージ完売」となった。
連日「超満員札止め」がつづくスズナリである。で、劇場は「笑いの渦」である。
全ては口コミの勝利である。流山児★事務所がこの数年間やってきたことは地道にいい作品を創る、という小劇場の原点=集団・劇団の演劇にこだわってきたからだと、私は自負している。
既成の小(商)劇場界や商業資本に完全に掌握されている「公共劇場」という名の「小(商業)演劇業界」から遠く離れて、愚直に「現在と社会」「現在と世界」を結びつける作品作りを行っている。
ほぼ、「経済原則を逸脱」した公演活動と呼ぶべき私達の演劇は、所謂演劇メディアや所謂演劇マスコミなどでは私達の演劇は「ほぼ宣伝」されることはないが、確実に「口コミ」のちからでお客さんは劇場にやってきてくれているのである。舞台にあるのは「命懸けの集団の現在」・・・・これだけでいい。♪捨てるもののあるうちはいい・・・である。究極、ホームレスになる「精神的自由」を私たちは持っているのだ。年間1万人を超える観客動員を30年にわたって流山児★事務所はシコシコとそれこそ「口コミのチカラ」で続けている。これからも続けてゆく。オモシロイ芝居を創れば客は来ることを信じて。

300本を超える作品を創っているが今回ほど「作品の力」「観客の力」を感じるのも珍しい。まだ芝居も捨てたもんじゃないのである。半径3メートルの小宇宙の「ひきこもり世界」や「悪意世界」の小(商)劇場演劇を超えたニンゲンの体温とエネルギーを持った熱いドラマを私たちは作り続ける。それも世代を超えて!だ。だって、次の作品は3月、20代の新人公演、5月は60代の楽塾公演である。

毎日公演2時間半前小屋集合、掃除、ダメ出し、ダンス、短歌、日によっては小返しの日常が2週間続く。スタッフキャスト合わせて50人近いニンゲンがスズナリにいる。こんな日常を1970年から40年以上続けている。わたしも少しガタがきだしているが・・・・とにかく好き勝手にもう少し「演劇」というか「集団でなにかやる」ことを楽しみたいと思っている。次世代にこんな「面白いことが芝居では出来る」ことをキチンとバトンタッチしたいと思っている。

舞台は「記憶」を扱う芸術である。文学作品よりも舞台芸術の方がより鮮明に「人々の記憶」に残ると信じて、この「経済原則を逸脱」した《集団の演劇》をわたしたちは追い続けようと思っている。もっとも逆境に、この社会の「最底辺」に「い・る」人々の位置を「自分の存在位置(レゾンデーテル)」と定め、その視点から、あらゆる作品を「大衆のための演劇」「庶民のための演劇」=真の歌・舞・伎にしたいと思っている。40年間やり続けている音楽劇=ミュージカルの劇をやる続ける。

で、出来るだけ「役者」をやりたい、永遠に、ヒトの力を信じ、流山児★事務所は「役者=集団」であり続ける。そして、私達は「世界」を目指す!!世界と演劇は繋がっている!カネもメイヨもケンリョクも関係なく、行けるところまで行くしかない。わたしたちはビンボーだがココロは豊で「志」は高いのである。テメエなんてどこにもいない・・・という実感・・・これでいい。
持たざるモノたちの真の自由!

それにしても、初演を上回る勢いで多くのお客がスズナリにきてくれているという「現実」に感謝。
命懸けで舞台を演じるしかない。あと4ステージ。頑張ります。初演と合わせて34ステージ5200人の熱狂的観客が『田園に死す』という芝居を「育てている」という「現実」こそ素晴らしい。

昨日も熊本から夢桟敷の大介、大阪、仙台といったところからやってきた来た人が当日券・キャンセル待ちでずらっと並んでいられる。本多社長、『地球空洞説』の音楽監督の坂本さん、パスカルズのメンバー、しりあがり寿さん、6月公演の劇作家:東憲司、松本紀保さん、緒川たまきさんとこれまた凄い。1970年の演劇団以来見続け暮れている黒羽先生が遅れて来られて立ち見、すみません。私の登場する花道通路も!!!!!の状態。この「立錐の余地のない」スズナリであと、役者・スタッフ一同「命懸け」で残りステージ爆発します。

「いっちの舞台大好き」 いっちさん

新作みたいな再演…2012年版【田園に死す】

 私は3年前の初演も見ていますが、今回は半数以上のメンバーが入れ替わり、また演出が微妙に変わったところがあったり中盤の夕沈ダンス(←少年王者館の夕沈さんが振り付けているところから命名。ちょっと前衛っぽい不思議なダンスです)が初演とはガラッと変わっていたり…なんだか再演なんだけど新作を観ている感覚でした。

 とはいうものの、要所要所で場を思いっきりぶち壊して嵐のように登場する役者・流山児さんの破天荒ぶりは健在だったし(笑)、流山児★事務所の看板女優・伊藤弘子さんはさすがの安定感&存在感。今回の【田園に死す】に出演している弘子さんや小林七緒さん、平野直美さん、坂井香奈美さん、阿萬由美さんや荒木理恵さんなど…毎回思うんですが、流山児★事務所所属の女優さん達って個性的で1人1人それぞれに存在感があって…ホントにチャーミングで素敵♪

 もちろん男性陣も負けてなくて、今回の【田園に死す】では特に木暮拓矢さんの株が私の中では急上昇!!今まではどこかおっとりした感じが否めなかったけど、今回は【漢】というか荒々しい男らしさが垣間見れてかっこよかった。


TWITTER劇評。

「帰宅したものの天野天街さん演出の「田園に死す」の興奮未だ冷めやらぬ。ラストシーンは観客一人残らず驚愕、からの大感動。天野魔術の真骨頂を観た気がしました。いまスズナリで観るべき芝居、観ればその意味が分かります。検索とかはせずにぜひ観に行ってください。」

「田園に死す観てごはん。いや、自由だった。場内混み合って身体はぎゅうぎゅうなのに脳はとても自由。すごいな、人の想像力って。あっという間に終わってしまった。ああ、楽しかった。もっかい観たい。でもそこでやめて、今夜を自由に反芻した方がきっといいんだろうな。自由に働け、わしの脳。」
江森盛夫さんの「演劇袋」に『田園に死す』の劇評が。


「水曜の昼の部でも満員、寺山人気は衰えない・・。舞台は天才・天野の才気がみなぎる大活気で、天野に任せた流山児のアイデイアの勝利・・。

 開幕とたん、舞台中央の柱時計の故障問答を沖田乱と平野直美が際限なく反復する、天野の世界への即座の入り口だ・・。反復の限度の天野の正確な計算、設計が見事なのだ。

 あとは天野マジックが設計図どうりに意表、意表と展開し、だからといって寺山テイストを壊すのでなく天野流に活かして、寺山ワールドも天野ワールドも、色んな役者、沖田や伊藤弘子、坂井香奈美も流山児の劇場をゆるがせる歌も、色んなものが一挙に楽しめる随分とお得な舞台なのだった。一応主役の、寺山の青年時代を第一に演じる新次役はキャラメルボックスの大内厚雄でキャラメルのファンまで企画・流山児は狙っているようだ・・。」

CORICHに長文の激評も掲載されている。

「懐かしきアングラ演劇の匂いに咽び浸る」・・・・ミドル英二氏。
「私は、第一期アングラ演劇ブーム世代である。高校時代は都民劇場の会員になり、文学座俳優座民芸の芝居をもっぱら観ていたが、19歳、20歳のころ、それら既成劇団に異を唱えるかのように出現したアングラ劇団に、私は狂喜乱舞して劇場通いをしたものだ。

現代のように、さまざまな小劇場演劇が群雄割拠する次第になると、何がアングラで、何が既成なのか、という明確なラインは不明瞭になってしまった。

それはそれでいいと思うが、アングラ第一世代の生き残り?(笑)がやっている芝居には、やはり、かの時代のアングラの「におい」がある。それが懐かしく、嬉しい。

『田園に死す』は、昨年、Aという劇団が舞台化したのを観たが、それは寺山が監督した映画を、ほぼなぞったような印象のものだった。しかし、今回の作品は、骨格は寺山映画からもってきたものの、肝心の部分は、オリジナルといってもいい。

昨今、寺山作品の上演がブームのようになっているが、私は、そのままやるのは能がないと思っているので、この大胆で独自の面白さをもつ脚色には拍手を送りたい(たとえば何人もの寺山少年が登場するアイデアなど)。

また、今回の芝居は、流山児の演劇という以上に、天野天街のセンス、才能が光った舞台だったようにも思う。天野は1960年生まれ、というからアングラ第一世代ではないが、流山児と組むことで、その流れの中で斬新さを打ち出しているように感じた。

たぶん、天野のセンスであろう、独特の暗転手法が私には面白かった。

たとえば、役者たちの姿にダブって、舞台いっぱいにカラスの大群のモノクロ動画か映される。とその黒いカラスが舞台いっぱいに広がり、一瞬(のように見える)舞台が真っ暗になる。

それが暗転であり、次の瞬間、照明がつくと、次のシーンになっているのだ。錯覚かもしれないが、観客である私には、この暗転の時間が極端に短く感じられた。もしかしたら、動画の残像のせいかもしれない。

また、舞台は畳敷きになっているが、その一部(半畳ほど)から時おり役者が床下へストンと堕ちる芝居がある。
堕ちる演技が終わると、その部分はいつの間にか普通の床に戻るのだ。それをどのようにやっているのか、それがよく分からない。もちろん床下から、なんらかの操作をしているのは明らかだが。私は前から2列目だったので、床のその部分を気にしながら観ていたが、結局わからなかった。」