昨日に続いて『オールド・バンチ』本読み2日目。
台本の3分の2余りが出来上がってきた。約1時間分。
河童さんが稽古場にやってきた・・・マスクをしている台湾で悪い風邪を引いたとのこと。軽い打ち合わせ、元さんにイメージを聞き自分のイメージも伝えている。
読んでみる、メチャクチャ爆笑!ノリまくって書いている、それでいて怖いドラマでもある。戌井さんにも長台詞。全員のキャラクターがきっちり書き込まれている。女優2人が大変である。
17日稽古再開、台本完成予定。昨日に続いて2回本読みして稽古を取る。もう皆さん、台詞覚え出してくださいね。
舞台監督の真理さん森下さんと打ち合わせ。はじめてくむ事に、お世話になります。
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駆け足でベニサンへ。
4時から稽古、踊りと演奏稽古いつもどおり1時間半。Bチーム3日目である。これで三チームすべて3回目である。映像がチラッと横切るシーンを変える。
超満員の入り。ついに最前列を追加!
ナンノと大路が来ている。ナンノを例によって芝居に出ろよと誘う・・・・・笑っていやがるホント近いうちにやろう。『盟三五大切』の小万さん?ヒロコとサボとナンノの宝塚歌舞伎!?いいなあ。
大路は明日も見ると言ってる。ソートー面白かったよう?である。
岩淵達治先生がドイツの女性と。テラヤマさんの事を知っているとの事で是非ドイツで公演したらと・・・・。でカーテンコールやってほしかったといわれる。Bヴァージョンだけはカーテンコールはない!
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美登飯店で新人3人と留学生2人とメシ。みんなごうかいにのみ食う。カニ!である。
李さんが日本語の理解力が進んだのに驚く。まだ来日5ヶ月だというのにこちらのしゃべる事はほとんど理解できる。ヤヌーはまだ1ヶ月だから・・・・カズの英語が入る。
ソウとタケも加わったこの同期のサクラ5人は実に仲がいい。人種民族言語の壁なんか・・・である。終電近くまで。
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いよいよ、今日14日は『狂人教育』C/Aヴァージョンの千秋楽である。
お昼2時がC(北京公演ヴァージョン)夜7時がA(New Musicヴァージョン)どちらも極彩色のテラヤマ世界!千秋楽多くのご来場の程!お見逃しなきよう。
どちらもまだ席には「若干余裕あり」です。当日券も充分ございます。
秋晴れの「森下」まで今すぐ!
ついに『オールド・バンチ』稽古開始である。
元さんのホンはまだラストまでいってない・・・・今日と明日の本読み具合でラストまで一気に16日に上げる予定。今日も役者さんと打ち合わせ。
最初の20分余りのシーンの読み合わせ。涙が出るほど笑える。元さんの名作テレビ・ドラマの数々を思わせる軽いノリの中に人間の存在を見事に描いているコメディー。
ほとんど反則というべきシーンが連続して短いプロットでつながっている。つなぐのが悠治さんの音楽・・・・「音楽劇」である。
戌井さんのボソッと言うせりふのかっこよさ、江戸弁である。瓜生さんのリアルさ。本多さんの軽快さ。肝さんの長台詞が2回目なんか全編スネ夫だったよ!!哮夫さんの上品な夫人からの変貌ぶりと盛りだくさんの前編。27年ぶりの藤井びんも絶好調。サヤカと香奈美の女優2人のキャスティングは悩みそう・・・・・谷はこまったもの・・・・いや冗談。塩野谷は明日から出番である。
本読み2時間で稽古初日を取る。とりあえず、明日までは稽古時間は3時間。これで皆さんの状態を見ながらのスロースタートとする。とにかくパラダイス一座始動である!!
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『狂人教育』明日(13日)のBチームで各チーム3回目の公演が終わる。今日はC(北京公演)ヴァージョンである。
連日満員記録は昨日の夜、途絶えたが今日も満員!この勢いで楽日まで突っ走りそうである。Cチームは最も安定している。
終演後瀬戸さん主催の女性人の食事会が森下香港食堂で、祥子と直美の2大食漢の気持ちよい食べっぷりに・・・・・。
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終電近くに帰宅。日本ハム優勝。ハム対ドラゴンズ!
若杉から無事出産の報告あり。お祝いのメールを打つと返信が・・・
RE:オメデトウ
わざわざありがとうございます。顔はガッツ、もしくは、オヤジ[流山児祥]に似てたよ。つまりオヤジは赤ちゃん顔なんだね。汚れを知らない顔って事?狂人も後わずか、見に行けるか分からないけど、思い残す事なく、最善を尽くして突っ走ってください。若杉宏二
『狂人教育』各チームが3ステージ目に突入した。
三ヴァージョン4ステージずつの少ないステージ数。あっという間である。またがってでている連中もいるが、1チームしか出ていない役者は集中力の持続で大変。
もちろん全員が他のチームのスタッフを兼ねているのでやることは一杯ある。
『狂人教育』連日満員好評の中上演中である。11日のNewヴァージョンは「残席大いに余裕あり」で客の入りが心配されていたが、これまた当日券と他ヴァージョンも見てみたいというリピーターが増え、ほぼ「満員」のである。コレで初日から連日満員記録更新中である。ありがたいことである。役者はそれだけでノル生き物。
※チケット情報。
12日(木)「余裕あり」13日(金)は「残席僅少」14日(土)昼「残席僅少」夜「余裕あり」15日(日)「残席僅少」です。今すぐ予約を!!
当日券充分ございます、ふらりと森下へ!!
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ドラゴンズが優勝した。
「オレ流」落合が泣いた。わたしもテレビの映像を見ながらもらい泣きした。
落合監督になって三年間で2度の優勝。凄い「オレ流」である。オメデトウ。
こうなリャ相手は日本ハムがいい。ダルビッシュいいじゃん。新庄のラストゲームだし。
私は子供のころからのドラゴンズファンである、なんたって与那嶺監督時代からだ!
私が名古屋が好きなのはドラゴンズ好きが遠因である。
がこの10年間は忙しくてほとんど野球見る時間もない、だからファンといっても、日本シリーズをテレビで応援するぐらい・・・・・。がんばれドラゴンズ。
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ここに来て、北朝鮮の核実験実施はなかったのではないか?というニュースが世界中を駆け巡っている。
それにしてもおかしなことばかり・・・・だ。
偽装?失敗? まだ放射線被爆は確認されていない。
過剰に反応する世界ではなく、冷静に・・・・クールに・・・・だ。
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今日から『オールド・バンチ』本読み開始である。
ワクワクの本読みである。
今日はほんとについてない日だったぜ。
朝11時過ぎ芸能花伝舎に、演出者協会の理事会に。
ところがいっても協会事務所の鍵が開いてない・・・・おかしいな?とおもってFAX用紙を見直してみたら9日11時であった!ガッデム!!である。
もう、呆けまくってるなあ・・・・・・オレ。
で、むしゃくしゃして新宿の地下街でスエードのブレザーを衝動買い。
で、森下へ。今日は三時半集合4時音楽稽古開始だが、珈琲館で2時間読書。昨日の北朝鮮の核実験の号外を読む。ついにやってしまった・・・・・。世界を敵に回してしまった・・・・。
しかし、今回の芝居のせりふじゃないが「ひとりぼっちMY WAY」の世界の《孤児》にこの国をしてはだめだろうと思う。
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北京公演チーム2ステージ目。きちんと稽古集中力もチームワークも凄い。
今日も当日券がのびて、結局は私の席もなくなり2階のギャラリーでみるはめに・・・・嬉しい限りである。ギャラリーで見ていると声や音楽が下と違って聞こえてくる。
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終演、圧倒的な拍手、イイ感じで4日目。これで4日間6ステージ全て満員である。
久しぶりに瀬戸さん、照明の金さんが見に来てくれたので村田さん、キンタロー、ウネベらと飲む。で劇団員全員?!が溜っている「とん八」に久しぶりに顔を出す。こうじ、加地、深山、とと、クロテントの宮崎君といったお客さんたちも一杯・・・・・どうなってるんだ?ヒロコのお父さんが作ったという塩野谷のボトルと事務所のボトルの焼き物に驚く。
例によって酔っ払い天国。タクシーで帰宅。直美と香奈美を送る、アツシは乗れなかった。
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明日はメチャクチャ何故か「余裕あり」のステージです。AチームはNew Musicヴァージョンと言うべきスタイルでメチャクチャ明るい『狂人教育』です、是非見てもらいたい作品です。とにかくこの作品は三ヴァージョン是非見てほしい、つまり私は欲張りで「今・いる」役者全員の「今」を見てもらいたい演出家なのである。
みんな、今回のような試みにある種あきれかえるが、私にとっては「役者」が違えば「演出」が違うのは当たり前ジャン・・・である。
私は好き勝手にやっているがそんな私を役者達が支えている。そーいった意味ではわたしは《孤児》ではない。
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とにかく楽しく他人と戦いあいながらも・認め合う・わたしとアナタのも・の・が・た・りを紡ぐしかない。
来年海外公演をやる予定なのだが・・・・インドネシア・オーストラリア・ポーランドとわけわからないことになりそう・・・・・・。
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冬に撮った映画「幽閉者」のチラシが送られてきた。新春公開決定!時間が出来たら試写を観に行こう。
ついにB/Cヴァージョンの初日である。
9時集合、10時稽古開始という前代未聞のスケジュール。なんとか10時半からBヴァージョンの「ゲネプロ」、何とかやりきる。
で、すぐ稽古。結局1時近くまで稽古してしまう。イカン、遺憾である。2時の本番だというのにナにやってるんだ!である。
で、実にスリリングなBヴァージョンの初日となる。満員御礼、私の席の横以外は全て埋まった・・・・・当日券が昨日から予想以上に出ている、このブログ人気だという噂もある・・・。ありがとうございます、充分当日券はあります。ぜひふらっと森下までおいで下さい。
いろいろあったが衝撃のBバージョン好評の内に初日である。寺山修司の原作どおりのオリジナルテキストヴァージョン。演劇的で実に流山児★事務所的な作品に仕上がっている。
若杉、栗原、上田といった劇団員には圧倒的に好評。真実さんも・・・・みんな昼夜と今日は1日中森下である。そんなお客さんが15人余り、大感謝。あ、戌井市郎さんも、佐藤康平先生も・・・・・。
明日も昼夜見るという人が多くてほぼ満員の予約状況である。
Bヴァージョンの本番に続いて4時からCチームの音楽稽古、そして稽古。
7時からこれまた満員の盛況でCチームの北京ヴァージョンの初日である。
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それにしても初日って面白い。予想もしないアクシデントがアチコチで起こる!何回も腰が浮いた・・・が2ヶ月のチーム・ワーク!誰かがフォローしている、凄い!!
しかしアクシデントや怪我はないに越した事はナイ・・・・・。疲れのピークでもある。
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とにかく三ヴァージョン何とか幕が開いた!面白い試みである。
ますだいっこうが常軌を逸した行為だと言っている。サボとヒロコは12連続「通し」だという!!ソリャそうだこの3日間朝から夜まで1日三回、ゲネ・本番・本番と続いているんだから・・・・これこそ、女優魂というかこの2人はまさに劇団の役者の鑑である・・・・。
しかし、誰よりも「奮闘努力」、「演劇人魂炸裂」はキンタロウこと「小木曽千倉」である。
すごいよ!
ちょっと自慢したいくらい、全部照明が違うんだぜ!!
感謝観劇、ありがとうゴザイマス。
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塩野谷も夜の回に来ていたので、若杉らと一緒に少し飲む。
ここ2、3日で生まれるそうだ。
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まん丸の秋の月を見ていると気分がいい。明日も朝10時集合、稽古である。
是非森下までおいで下さい。私は元気です!いや、私達は元気です!!
ついに『狂人教育』の幕が開いた。
朝から音楽稽古。2時からゲネプロ。Aチームがついに初日である。
チケットが余り売れてなかったので客の入りが心配であったが、予想以上に「当日券」が出て、ほぼ満員の客席の初日となる。私の席も最後には一番後ろのはじっことなった。Aチームは地方出身者が多いのでチケットが売れないんですよ・・・という声。でも・・・・。
いい感じで緊張感溢れる初日。まったくの「新作」に生まれ変わっていて、これまた客席に座っていて様々な発見が・・・・・。
お疲れ様が、まだまだである。初日乾杯のパーティ、ピット・インで。瀬戸さんの見繕った多くのつまみに感謝。9時半近くでお開きとする・・・・。
早いお開きだが、明日は朝10時からBチームのゲネプロである。前代未聞の早いゲネプロ、だが仕方が無い、明日はB・Cチームの初日である。
で、島さんに頼んで吉木とピットに残って客入れの映像のDVD焼き、島さんありがとうである。11時近くまで・・・・・、オマケに車で馬場まで送ってもらう。
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さあ、明日はというか今日は『狂人教育』B・Cヴァージョンの初日である!!
これは、ほとんど狂気の沙汰を通り越した所業である。
が、この所業は是非多くの人々に見てもらいたいものだ!
「岸を倒せ!」のシュプレヒコールの時代を背負い・・・・・・なんてのは冗談、想像力の翼を飛ばしたあなたに会いたい・・・と思うキチガイの日々が続く!
『狂人教育』8日は昼夜共に残席僅少、今すぐ予約を!!なお、当日券は充分あります。
9日は昼夜共に残席余裕あり、今すぐ予約を!!
ついに明日(7日)7時『狂人教育』初日である。
朝から土砂降りの雨。まるで台風みたいな風が関東を吹きあれている。
朝からベニサンピット。
Bチームである。60年版である? 「岸を倒せ!!」のデモノイズである。木下順二のラジオドラマである。そして『血は立ったまま眠っている』がうまれた1960年である。客入れ御期待下さい!そして戦慄のラストシーンも?!
トップ・シーンから決めていく、2時間稽古。で、音楽稽古。「通し」も予定より1時間遅れの3時からとなる。
で、「通し」てみるとなかなかスタイリッシュなそれでいてうちでしか出来ないものに仕上がっている、うん、コレでいくゾ!!もう少しだ・・・・・。
1時間15分が1時間5分に今日は短まっている・・・・・もう少し?のびるかな・・・・・。
で、今度は6時半からCチームの「ゲネプロ」、まずは音楽稽古。
1日中稽古である。「通し」てみて8年間のカンパニーの集中力にはスゴイと思うが、もう一度「テキスト」というか寺山修司のことばの力の原点に戻ることを最終ダメとする。
黒子たちはさすがにかっこいイイ。こちらは1時間25分にのびている、もう少し短くなる。
瀬戸さんがゲネプロを見てくれた・・・・ありがとうございます。
昨日の弁当屋さんから今日も大量のお茶の差し入れ、これまたありがとうございます。今日はかぼちゃ!旨い。打ち上げの時の酒のつまみを頼もうと思っている。
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雨の中帰宅。アベの馬鹿が国会でおたおたしながら、「歴史認識」でメチャクチャな事をくっちゃべっていやがる。国内法ではA級戦犯じゃない?!など。あんた何言ってるの、中国・韓国でこの人ナンテ言うつもり?
土砂降りの雨は東京中に爪あとを残していま北上中。
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で、今朝(7日)はこれまた本番の朝の日常。いつもより早く起き空を見る。
台風一過のような秋晴れ。『狂人教育』2006NEWヴァージョン本日7時初日です!!
久しぶりのマイケル・ナイマンお気に入りの「ピアノマン」甘いなあ。で、珠水さんの「こくう物語」心が洗われる・・・・・で寺山修司「ポケットに名言を」・・・これもいつもの本番の朝の日常。
「悲劇的ではなく、焼けつくようなやつさ 革命に 必要な リズムとは!」(7エフトゥシェンコ)
「歴史意識とは――しまった、とんでもないことをしてしまった、どうしようという悶えだ。」(小林秀雄) アベさん、コレだよ。
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それにしても6色(赤・青・緑・紫・黄・白)の髪をした女優達が11人も歩いている光景はイジョー?らしい。注目の的・・・・・。
本日夜7時『狂人教育』Aヴァージョンいよいよ開幕です。お席には余裕があります、ふらりと森下へ!当日券は開演1時間前から発行します。
待ってます!
今日から本番に向けて実にしんどいスケジュール。
いつものように森下から歩いてベニサンへ。コノ時期になるとベニサンの近くのちょうちん屋さんの夏みかんのみどりの実が気になる季節。冬にかけてどんどん黄色くなってゆく。15年以上見ている森下の風景。
お、スタジオではいろんな劇団が稽古している、全部のスタジオが埋まっている。
芸術の秋、演劇の秋である。
今日は11時音楽稽古開始。2時間ミッチリ、同時にメイクも2時からAチームの「通し」稽古。私はお昼前に築地で60年安保闘争のラジオドラマのCDを受け取りベニサンへ。
2時からの「通し」でAヴァージョンのオモシロさを知る!ヒロコ、コメコ以外は全て新メンバー。サボがたかしをやっている、一番新鮮なチームといってよい。文字通りのニュー・ヴァージョン。音楽もヤヌーのコラボでまったくの「新作」といった風情に仕上がっている。
黒子のかっこよさがもっと突き詰めれば・・・・である。
通しのダメダシ・ノートを香奈美に書いてもらう、なんか初めて演出家ってかんじ、ずっとテメエでメモ取りながらダメダシしてたんだから・・・・・。
4時半から今度はCチームの音楽稽古、1時間半。
6時半からCチームの「通し」稽古。さすがに10年近く一緒にやっているメンバーきちんとまとめてくれる。が、もっと・・・・できる。
ちょっとしたミスも許されない、それでいて実に大まかな感じのする自由な芝居にもっと進化するはずだ。
で、ダメダシが終わるときっちり9時。
雨の森下。
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今日の日刊ゲンダイと東京新聞の夕刊に告知記事が載っている、ゲンダイは大きく写真入り。今回は演出を兼ねているのでプロデューサーの仕事を余りやってない、オマケに劇団員総出演で制作的には・・・・・。がコレも致し方ない、いい芝居をすれば必ず客は来る!という信念でいまは眼前の芝居つくりである!!
明日は10時からBチームの稽古、そして今日同様音楽稽古、通し。
そして、夜7時からはCチームのゲネプロ。ついに本番がやって来る!初経験のこの試み何が何でも成功させるぞ!
一つのテキストを劇団員全員で様々に読む経験。コレは私たちの今後の芝居作りにとって実に貴重な財産となる。新人も15年選手も一つの「芝居」に向かって全員で「作る」最もピュアに集団=劇を私達は「いま」30人で作っているのだ!!
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近所の初めて頼んだ弁当屋さんから差し入れの大量の「揚げなすの煮びたし」。
実に上手かった。で、ご近所さんが嬉しい事に『狂人教育』のチケット4枚買ってくれ、劇団員一同感激。
ベニサンの夏、そして秋が過ぎてゆく。
終電近く帰宅すると自宅の机の上には伸びたうどん。
そうだ、今朝カップうどん作って、ついには食べ損ね稽古場に向かったんだっけ。
今日は朝10時から夜10時まで12時間みっちりベニサンピットにいた。
12時間で三ヴァージョンの「場当たり」。前代未聞のこと。三幕モノということで・・・とスタッフには言い訳。
かなり無謀な試みをしていることにハタと気付くのはこんな時。
いつもこんなもんか?本田さんキンタローさん真実さん島くん吉木サンといった超優秀なスタッフの力があるから何とかなるってモノか、ホントすみません。
3バージョン、12時間。まるで「違う作品」として場当たり完了。
みんなお疲れ。明日は11時音楽稽古開始、少しはゆっくりできる。
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60年安保のデモの実況の音源があるとのメールが知人から、感謝。貸してください、客入れに使いたいです。
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いつものように水天宮まで歩いて、半蔵門線と東西線で馬場まで。
お、馬場では秋祭りの準備か・・・。
なに?北の核実験実施予告だと?どうなってんだ。
で、今日は実にシンプルな日記、コレでいいじゃん。
2ヶ月ぶりのベニサンピット入り。
朝9時から劇場作り、客席、舞台と夕方まで。音響も照明も同時に作られていく。久しぶりにTPTの事務所に顔を出す門井さんたちも元気そう。
6時半から照明に・・・・。急遽セットの一部を変えてもらう、ゴメンなさい。舞台監督の吉木さんはカナダ・ツアー以来『狂人教育』のレギュラー。イワヲ、上田和弘が手伝いに。
舞台はほぼ「海外ツアー」スタンダードサイズの贅沢な広さである。客席は140余り。
小道具、衣裳の直しと劇団員はそれぞれのパートでてきぱき動いている。留学生2人もとりわけ韓国からの李さんは『無頼漢』に続いてだからなれたもの・・・・。
それにしても李さんは来日以来、ほとんど休みなしで稽古、本番、日本語学校の日常を過ごしている。ハードな日本の芝居作りに驚いている様子。彼は今後の日韓の演劇交流を担う意識があるので、その勉強振りには頭が下がる。まだ5ヶ月にもならないのに、日本語の上達振りには・・・。
照明仕込みのため10時まで。私は瀬戸さんと蕎麦屋で遅い晩飯。
いつもの事だがベニサンの20年の歴史を酒の肴に。ピットはもとボイラー室だったのこと!染物には水が大量に必要でボイラー室を劇場に変えるのは大変だったらしい。
劇場開場の頃は玉三郎の芝居や、岸田理生、李麗仙、万有引力、ニナガワ・スタジオといった様々な劇団が使っていた。隅田川左岸劇場というロンドンのリヴァーサイドスタジオに似た前衛的な劇場それがベニサンピットであった。
この10年はTPTの本拠地として知られていたが、20周年記念の去年からまた、様々の劇団に使ってもらおうという事で私たちの劇団やTPTと共にベニサンが育て上げた二兎社、ガジラ、桟敷童子といった新しい劇団がこの東京で最も贅沢な劇空間と立ち向かっている。今月も3本の作品が上演される。
劇場は毎日のように、何かの作品がかかってナンボである。芝居をこよなく愛している瀬戸さんにはまだまだ頑張ってもらい東京の演劇シーンを揺さぶる劇場としてベニサン・ピットルネッサンスの活動を!と煽る。
10時退館。明日も9時から作業の続き。夕方6時から北村真実さんの動きと踊りのチェック。
雨の中、歩いて「水天宮」いつものコースである。ピーコックで買い物、帰宅。
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「せりふの時代」の北村想の戯曲を読む。
で、「はるかな国からやってきた」という谷川俊太郎の詩集をめくる。
「トモカクモ満零歳カラ十八歳マデ オモシロオカシクヤッテキタ
ナントイッテモ健康ダシ 心モ少シハ美シイ
実際ヤタラメッポウ幸セナノデ
マダ人生ノ悩ミモナイ
トモカクモ満十八歳カラコノ後モ
オモシロオカシクヤッテユク気ダ」
この「傲慢ナル略歴」(1950年1月18才)から始まる氏の詩をめくるたびにオノレのダメさに・・・・・・。で、久しぶりのトム・ウエイツを聞きながら寝る。
頭のどかで明日はBヴァージョンの稽古どっかでやらなきゃと考えながら・・・・・。